ちょっとしたお話。

ラクレッツァっていう不思議な生き物がいるんだ。
ウィルンではけっこう見かけるよ。そこ以外だと滅多に見られないだろうね。
ラクレッツァは恋に落ちやすいロマンチックな生き物で、みんな可愛らしい姿をしている。
カーネーションとか、ヒマワリとか、花によって見た目はそれぞれ。性格もそれぞれ。
積極的にアプローチするラクレッツァもいれば、影からずっとついてくるラクレッツァもいる。面白いよね。
ラクレッツァは自分の望んだ恋が実ると、元の植物に戻るんだとても綺麗な花を咲かせて。素敵だよね。
逆に、恋が実らなくなると人知れず、枯れてしまうんだ。木々が眠る季節以外で、枯葉があるなら、それはきっとラクレッツァだ。
ぼくはそれを悲しいこととは思わないよ。大地へ還れるのだから。
それと、ラクレッツァに言い伝えがあるんだ。ラクレッツァが泣くと嵐が来る。
本当かどうかは知らないけれど、本当だとぼくは困る。雨でさえ嫌でたまらないのに、嵐なんてたまったもんじゃない。
だからぼくはラクレッツァの恋はいつも応援しているんだ。
ラクレッツァが泣くところは、一度も見たことがないんだけどね。


こんなお話がノートに書いてあった。
エキストラストーリーはもうブログに書いていこうかな。
まあ、ほとんど更新しないと思いますのでお気になさらず。
読みにくかったらごめんなさい。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。